アスベストの分析方法とメリット・デメリット

アスベストには二つの分析方法があります。まず定性分析では、アスベストの有無を調べます。方法は偏光顕微鏡法が一般的です。偏光顕微鏡を使用し、偏光と呼ばれる光を試料に当て、試料の色の変化や輝度を観察します。

他には試料にX線を照射するX線回折と、X線で判別できないアクチノライトとトレモライトを調べる位相差分散顕微鏡法があります。定性分析のメリットは、判定までの時間が短いことです。急いでいるときに適していますし、高価な機械も必要ありません。デメリットとしては、判定するための高度なスキルが必要であることが挙げられます。

機械ではなく人間の目で調べるため、判定する人の熟練度によって結果が異なることがあります。そしてもう一つは、アスベストの含有率を調査する定量分析です。こちらも偏光顕微鏡法を使用します。また、ポイントカウント法という特殊な方法を用います。

鉱物を一定の範囲ごとに区切り、どのような種類の鉱物がどの程度含まれているかを調べていくのです。おもに浮遊沈殿法で表面に付着するアスベストを集めますが、水に溶けない物質はろ過してから調査していきます。定量分析はX線装置を顕微鏡で確認するため、結果にブレがないというメリットがあります。しかし、判定までに時間がかかる点がデメリットになっています。

高価な機械が必須であるため、対応している業者が少ないという悩みもあります。当然ですが機械が高額であるので、コストがかかることもデメリットの一つです。

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