アスベストの有無を確認するためには建材の分析を

2023年から建築物の解体や改修工事を行う事前調査の一つに、アスベストを調査することが必要となりました。2006年以降建物に実質使用することは禁止されているアスベストですが、それ以前に建てられた建物の場合、使用されている可能性があるからです。また、それ以降に建てられた建物に関しても2023年10月1日からはすべて事前調査で検査をすることが必要となっています。適切に検査を行うことで納得できる形で工事を行うことができること、万が一含まれている場合には事前に書類提出や適切な処理方法が必要となるため、よく確認しておくことが必要となっていることが事実です。

安心して工事をする上で大切となるポイントの一つが、設計図や施工記録での確認と、目視による現地での確認、さらに現地で建造物の一部を採取し、検査・分析を行うことだといいます。設計図での確認の場合、当時の記録に漏れている建材などで使用されているリスクがあることから、設計図だけで検査を完了させてしまうことはよくありません。また、直接目視したうえでも使われているかどうかを明確にできるかどうかは、熟練したプロの目を以ても難しいといわれています。安全性を適切に確認するうえで大切なのは、建材を持ち帰って分析をしておくことです。

アスベストは一見含まれていないように見える建材にも、古い建物の場合は含まれている可能性があるといいます。安全に使用するためにはまずは適切に建物の状況や構造を確認したうえで、アスベストの有無を分析しておくことが大切です。

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